
プロの写真家である以上いつもお金のことがついてまわります。確定申告のこの時期好むと好まざるとにおいてシビアに私に降りかかってきます。ギャラの交渉は苦手です。どこかで「好きな写真をやっていてギャラまでいただいてしまうのは申し訳ない」という気持ちがあります。プロとしては失格ですね。「私はこのような素晴らしい写真を撮るのだからこれだけのギャラをください」と言ってみたいものです。
写真には通称“売れ線”と呼ばれる写真があります。具体的には、デザイナーがレイアウトするとき文字が入れやすいような適当なスペースがあって、明るくてあまり主張が強くなく個性的でないものです。今から14,5年前そのような写真を撮りにバハマまで行ったことがあります。売れ線に徹することができればよかったのですが、どこかに私なりの個性を入れようとしてしまって結局は中途半端なものになってしまいました。作品としてもだめで、クライアントにも気に入ってもらえませんでした。今でもこのような葛藤は大なり小なりありますが、最近は私の作家性を評価して下さるクライアントの方が多いので悩むことが少なくなりました。ありがたいことです。
